つたをたつ

ゲームや映像媒体等娯楽についてのブログ。たまにエッセイも。

ドラマ「今日から俺は!!」最終回感想、ラスボス相良の信念とは

日テレドラマ、「今日から俺は!!」最終話の感想。ナンバリングで言えば第10話という事になる。

ついに最終回。今週もいつも通り原作と比較しながら書いていく。

 

前回三橋にやられた相良は開久の番を降ろされてしまう。その恨みを晴らすべく、相良は開久のバックに付いているヤクザに助力を頼んでまで三橋を倒そうと奔走する・・・
というのが今週のあらすじ。

 

登場人物が随分異なることからオリジナルエピソードが多めになっている。

そこで、原作と比較するにあたって、はじめに軽く原作最終章について触れておく。

 

原作最終章について

北山という男

相良が三橋を倒すべくあらゆる手で追い込んでくる

というのは原作の最終章も同じ。ただ、ドラマでは城田優が演じていたヤクザ達は一切出てこない。

 

代わりに相良が組んだのは北山という男。

 

今日から俺は!!37巻に出てくる北山と今井の画像

西森博之 今日から俺は!! 37 65ページより

城田優が左手しか使わなかったのはこの北山を意識しての設定。

その圧倒的な強さで今井を病院送りにし、三橋達に巨悪が街に訪れた事に気づかせる。

 

この北山は最終章前半で相良と共に悪事を働き大金を稼ぐ。

北山が相良と組んだのはあくまで金が目当てであり、特に大事な動機はない。

 

結局、北山は三橋にガソリンをかけられてドロップアウトするのだが、相良は大金を使って悪漢を雇い、三橋の仲間を次々と病院送りにして使い物にならなくしていった。

 

こうして見ると、細かい点は異なるが、北山の役割はドラマの城田優と殆ど同じであることが分かる

 

相良の動機

原作では単行本にしておよそ20巻ほど登場していなかった相良。それがどうして急にラスボスとして再登場したのか。

 

相良は序盤に三橋と数回対戦し、その度により強く、凶悪になっていくキャラクターだった。20巻近くも登場しなかったのは随分と手痛くやられ、開久を去ったが故だったのだが、その間にただの不良とは言えないほどの悪人になっていた。

 

その大悪人相良が三橋達の元に戻ってきたのは、三橋を倒すため。ただそれだけであった。

 

今日から俺は!!37巻の相良の画像

西森博之 今日から俺は!! 37 115ページより

三橋に破れ続ける度に、相良の中で三橋の評価はどんどん上がっていき、相良は三橋を打ち破るためには手段も選ばないバーサーカーになった。ラスボスとしてはこの上ないキャラクターである。

 

こうして書いてみると、負けた続けたことに対する単なる腹いせをしているだけに聞こえるが、実際はそんなわけではない。

今日から俺は!!38巻の相良

西森博之 今日から俺は!! 38 71ページより

「『一番強くて一番卑怯な男』三橋に、卑怯さと強さで勝負を仕掛ける」というのが最終章の相良の一番の目的であり、一連の行動の動機だった。(この辺の解釈は読む人次第ですが・・・)

 

そんな相良が理子と三橋を拐ってからの流れはドラマも原作も殆ど同じ。手の肉削いだ所に伊藤が助けに来る。特に説明の必要なし。

 

原作を知らない人に大体説明した所で、ドラマと比較してみよう。

 

北山と城田優演じるヤクザ、月川の違いと、なぜ三橋を帰したのかという話

先程書いたように、おおよその役回りが同じだったこの二人。

ただ、相良と組む動機があまり重要ではなかった北山に対し、月川(城田優)は、1話で三橋・伊藤にクスリ、つまり大事な商品を台無しにされた恨みがあった

 

ただ、その割には月川達ヤクザの動きが一貫していない。彼らからしてみれば必ず痛い目に遭わせなければならない三橋・伊藤だが、病院送りにされた伊藤に対し、殴り込みまでした三橋は無傷で帰されている。

 

月川の個人的な恨みの有無はともかく、組としては確実に痛めつけなければならない三橋を「警察に目をつけられては困る」という理由だけで無傷で開放するというのはイマイチ腑に落ちない。

 

帰された後の三橋が外面だけはツッパリを辞めたのはあくまで自主的な話。別に組がそうしろと強いたわけではなかった。結局このポーズに騙されたヤクザ達は三橋一人の手で壊滅させられてしまう。ちゃんとやっつけておくのが組織としての正しい選択だったと思うのだけれど。(そもそもヤクザが正しい存在ではないのだが)

 

マジでこのヤクザたち何がしたかったんだ。ちょっと無能すぎるぜ。そんなに気にならなかったけども。

 

不良ドラマのラスボスにふさわしい、ドラマ版相良の動機

これも先程書いた話、原作の相良は、ある種三橋と同じ卑怯という土俵に立った挑戦者という見方が出来る。

 

それに対して、ドラマの相良の言動を見てみると、原作とは異なる動機で三橋に襲い掛かったことが分かる。

 

まず初めに伊藤の元に現れた相良は「三橋達に殴り込まれたせいで番を降ろされた」と言っている。つまり、初めの動機は開久の番長に戻るためである。

 

話が進み、三橋がツッパリを辞めたと知れ渡ると、相良は見事開久で復権を果たすのだが、これにも関わらず相良は月川ごと組を見捨て、手を切ってしまう。

 

その後も相良は執拗に三橋を追い込む。ここはどういう思いで居たのだろう?

 

相良は三橋を拘束した後に

  • 「いつもヘラヘラしている癖に誰よりも強いのが気に入らない」
  • 「自分がどれだけの思いして開久の頂点に上り詰めたと思っているんだ」

ここから分かるのは相良という男が番長という立場に強いこだわりを持っていたという事。

 

とっくに高校を去っていた原作相良にはないベクトルの熱がドラマの相良にはあった。

 

不良ドラマらしい、王道ラスボスといった感じ。

 

片桐という男

最後、気絶した相良のもとに駆けつけた片桐との会話

 

「アタマ張る事に何の価値もねえ、あの二人見てりゃ分かんだろ」

「それがムカついただけなんだよ」

「俺もだ」

「なるほど」

 

 

片桐の言う、「アタマ張る事に何の価値もねえ」というのは前回9話で伊藤と目をつぶりながら殴り合った時に気づいたのだろう。

原作でも、三橋とタイマンを張る中で「アタマを張るよりも自分の信念を大事に生きるほうが重要」という事に気付かされている。

 

 

アタマを張るという不良モノでは必須の考え方が二人を一度は仲違いさせ、最終的にはこの考え方を取っ払う事で二人の関係は修復された。なんだか不良文化が過去のものである、今の時代に即したようなドラマオリジナルだなと個人的には思った。

 

その他個人的感想まとめ

  • 6話で開久に来た最強教師剛田、再登場しないのかよ
    ―絶対後で戦力になると思ってたのに
  • 教師陣が最終話びっくりする位空気
    ―結局コメディパートのための舞台装置だったってわけ、しょーもねー。
  • チューできたな・・・とぼやくクダリは面白かった

 

最後に

ついに最終話を迎えてしまった。10週間も感想を書いたとは思えないくらいあっという間だった。

 

ドラマの終了を残念がっているかと言われたら、全くそんなことはなく、結構スベってるドラマだなという印象は未だに変わらず。正直もう一回は見ないかなと言ったところ。まあ個人的な感想なんだけどね。

ドラマ全体の感想も近々書こうと思う。

 

ただ2期やってたら見ちゃうかもな。なんだかんだ面白い話は面白かったし。

 

さて、今日俺が終わって、次にこの時間放送されるのは

「3年A組-今から皆さんは、人質です」というモノ。

 

家族ゲームの人が脚本やってるらしい。へー。

これの感想を書いていこうと思う。興味のある人はまた新年からお付き合いください・・・。

 

今日から俺は!!感想まとめ

毎週やってました。

 

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