つたをたつ

ゲームや映像媒体等娯楽についてのブログ。たまにエッセイも。

ネットに触れるほど、ヤンキーが見えなくなる

みなさんの周りに、ヤンキーいます?

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ワレェ

 

最近のこと。

知り合いの紹介で一人の大学生に会った。有名大学で機械工学を学んでいると言う彼は、明るく、ハキハキと話す男だった。

彼は体育会系の出身なのか、体を鍛え、大きい声で話し、夜中にドライブに行く話をよくしてくれた。ドライブは体育会関係ないか。

 

そんな彼を含めた数人でお酒を飲みに行ったときの事。お酒が回り饒舌になった彼はこんな話もしてくれた。

「俺最近こんな女抱いたんすよ~」

「この前気に食わない奴が居たからシメてやって~」

 

彼はヤンキーだった。初めて会ったときの爽やかな印象はどこかへあっという間に吹き飛んでいった。

 

彼の猛攻はまだ続く。

 

「高校の頃イキってた奴トイレでシメてて~」

「ガンくれた奴に掴みかかって~」

「マジ喧嘩してえ~」

 

すごい。今時これほどステレオタイプのヤンキーがいるとは。ヤン検一級。トイレでシメるって何?私その隣の個室でご飯食べてるんですよ?喧嘩ならもっと陽の当たるとこでしてください。

 

ネットで散々見てきたテンプレはあくまでネットでの話

インターネット上のコミュニティを何年も見てればなんとなく体に染み込んでくる様々なテンプレってあるよね。

上に書いたヤンキーはその中の一つ。"痛々しい"というレッテルを貼られ尽くされた存在。一度こんなヤンキーがSNSで肩を揺らして歩けば方方から「本当にこんなのが居たのか」というイイネが飛んでくる。

 

でもそれはあくまでネットだけでの話。

 

携帯端末の通信量をギガと呼ぶ彼らにとって、インターネットは知り合いがふざけている動画を展示する場でしかない。そんな彼らは私達の間で、ある種のキャラクターとして確立された"ヤンキー"に自分が当てはまっている事に気づく余地を持たない。

 

私達はインターネットの中で育んできた共通認識によって、本来存在しているモノを「あるはずない」と決めつけて、見えなくしてしまっている。

 

みなさん、ヤンキー、見えてますか?

 

 

 

彼との出会いは、彼がヤンキーであると気づいてからは、私にとって非常にビビッドなモノであった。きっとこれから見える物がどんどん増えていくだろう。

彼が

  • 河原で喧嘩して
  • 明暗レベルが狂ってる夜遊び写真をSNSに上げ
  • ウィスキーを一気飲みする動画をストーリーに上げる

間にも、私は色んな人間の知られざる一面に出会える事が楽しみで仕方ない。

 

ここで一旦落ち着いて、ヤンキー側の視点に立つと、ひょっとしたら全く逆の事も容易に起こりうる事が分かる。私もヤンキー達が作り上げたキャラクターをピッタリなぞった生き方をしているかもしれない。

 

それなら私はヤンキーにとってインビジブルなままで居たい。ヤンキー嫌いだし。