つたをたつ

ゲームや映像媒体等娯楽についてのブログ。たまにエッセイも。

映画バンブルビーの感想とツッコミ ―過去5作よりもカジュアルになった、青春&アクションの映画

映画バンブルビー、見てきました。しかも立川極爆で。いいでしょ~。面白かった。

www.instagram.com

私はトランスフォーマームービーシリーズが好きで、2007年の第1作トランスフォーマーから全部劇場で見ている。それを踏まえて今作「バンブルビー」の感想を書いていこうと思う。

好きとは言ったものの、アニメイテッドはさっぱり分からない。そのへんの知識は円盤の予約特典のメイキングで触れられたもの程度の知識しかないのでネタの拾い損ねなんかがあるかもしれない。ご容赦ください……。

 

この映画のあらすじとテーマ

私自身、ネタバレが非常に苦手なのでどこまで書こうかと頭を抱えている。

 

舞台は1980年代のカリフォルニア。映画第一作の20年前。サムが生まれる前の話。

宇宙の何処かにある金属生命体の惑星、サイバトロンでは銀河征服を目論むディセプティコンと、それを防ぐべく戦う正義のオートボットの2勢力が戦争していた。

オートボットは戦争に敗れサイバトロンを追われ、新たな拠点とする星を探すべく宇宙中に散らばる。
そんな中、オートボットの司令官、オプティマに命じられ地球に向かったバンブルビーは地球到着直後に追手のディセプティコンによる襲撃を受け重症を負い、記憶回路を破損した上で眠りにつく。

数年後、車いじりの好きな少女チャーリーは偶然眠っていたバンブルビーを見つけ、修理の末彼の起動に成功する。

記憶を失ったバンブルビーとチャーリーは種族を超えた友情を育むが、オートボットの殲滅を図るディセプティコンの魔の手は二人とそれを取り巻く人々に静かに近づいていた。

バンブルビーとチャーリーはディセプティコンにどう立ち向かうのか!バンブルビーの記憶は戻るのか!地球の運命は?!乞うご期待!

 

……ネタバレを避けて書くならこんなところ。この記事読んでる人はどーせもう見たでしょ?じゃあいいよね?

 

さて、今作を見て思ったことは「友情」が過去作より強く押し出されているな、という点。

過去、1から3作目までの主人公サム、その後の主人公ケイド、彼らはオートボットと結構しっかり共闘している。ケイドに至っては「騎士王」でトランスフォーマー狩りのプロになってる。やべーおっさん。オートボットとの関係は戦友といった感じ。(実際、オプティマスは1作目でサムをcomradeと呼んでいる。)

 

一方で今作のチャーリーは全然そんな事ない。確かにオートボットとは共闘するのだけれど、今までほどハードじゃない。鉄球で殴られて高層ビルの屋上から放り出されたり空爆でぶっ飛ばされて死にかけたり、倒壊しかけのビルから脱出したり、そんなことはしない。というか、普通のティーンはそんなことしない。

 

オートボットの勇敢な戦士であったバンブルビーも記憶を失えば若年の兵らしく、気弱な一青年といったところ。自身を匿って、親身に世話をしてくれるチャーリーを信頼している。

 

この二人が気にいらない友達の家にいたずらをしに行くシーンなんかは、完全に高校生のノリ。見ていて微笑ましい。やられるほうはたまったモンじゃないけど。

その他にも爽やかに青春をエンジョイするチャーリーとバンブルビー。この映画のシリーズ、1作目じゃ開始10分で戦車が爆発でぶっ飛びまくってたんだぜ?信じられるか?

 

こういうのを見てるとこの映画のテーマが今までよりも「種族の垣根を超えた素敵な友情」なんてのに寄ってる感じがある。

 

また、オートボットとの共闘を通じてのチャーリーの成長もしっかり描かれている。

10代の少女らしく、こじれてしまった家族との関係や、過去の悲しい出来事を、バンブルビーと共に過ごす中で少しずつ自分で乗り越えて、良い方向に持っていく流れは心暖まる感じがある。

 

www.instagram.com

映画バンブルビーは家族向け!ハートウォーミングなファミリーSF作品だ!

 

不満点

上に書いたようにハートウォーミングなアクションSFコメディヒューマンドラマって感じでした。面白かったよ。

面白かったけどね、ほんとはね、もっと米軍がぶっ飛ばしたり、米軍がぶっ飛ばされるのが見たかった!というのが素直な感想。

 

私が映画トランスフォーマーシリーズで楽しみにしているのは、ド迫力のアクションシーン。米軍とマイケル・ベイのタッグでやりたい放題やってるところ。

 

シリーズ1作目の特典メイキング映像ではマイケル・ベイが米軍基地で「これはしていい?これは?これは?これもしたいんだけど?」と言っていた事が述べられている。私のトランスフォーマーの視聴スタンスもそんな感じ。あれもこれも爆破してくれって感じ。きっと同じ事を思いながら見てる人がいっぱいいるはず。

バスを真っ二つにするシーンで実写にこだわったマイケル・ベイについていくぜ、といった感じでこのシリーズを見に来ている人が多いはず。

 

そういう人間にとって今作、バンブルビーは少し物足りない。もっと壊してくれ。もっとF-22を飛ばしてくれ。A-10でみんなぶっ飛ばしてくれ。エーップス!ポケットが10個もあるぞ!

……いや、80年代にF-22は飛んでないな。

 

爆破はさておき、力の入っている種族を超えた友情、という要素も別に極めて出来が良いわけでもなく、「まあこういう話あるよなあ」って感じ。

でもトランスフォーマーって元は子供向け玩具なんだし、これくらいの映画が本来あるべき姿なのかもしれない。

だってねえ、無邪気にトランスフォーマーの玩具を変形させて遊んでる子供にダークサイド・ムーンでのキューの命乞いシーンとか見せたいですか?あれ無茶苦茶エグいと思うんですけど……あのシーンは何度見ても目をそむけたくなる。

こういった、ファミリー層を狙った感じを踏まえて、タイトルには「カジュアル」の文言を入れた。尖ってないもんね、この映画。

 

1作目の20年前が舞台、ということを踏まえて

時系列が映画1作目、ひいては5作目までずっと繋がっているということを考えながら見ているといくつか気になる点が出てくる。自分が気づいた分だけでも書いていく。

前までの項よりネタバレ要素が強くなるので、気になる人は読み飛ばしたほうが良い。

 

  • オプティマスが1987年に地球に着いていたのに、なんで2007年でもう一度宇宙から来てるの?
    ――1作目でラチェットら他のオートボットと共に地球に飛来したオプティマスだが、今作のラストで一度バンブルビーと合流している。一度わざわざ宇宙に戻ったんですかね?なんで?今作のラストも"I am Optimus Prime."で締めちゃえば良かったのに。

  • バンブルビー視点で描かれた「記憶メモリ破損」「システムシャットダウン」なんかの表示は誰向けのUIなの?
    ――そりゃ観客にわかりやすくするためだろ、というふうに答えが分かっているにも関わらず野暮に書いた。でも違和感あるよねあれ。金属生命体の視界があんなにコックピットチックだったら笑っちゃう。

  • バンブルビーを追うディセプティコン2人、シャッターとドロップキックはフーバーダムの中で凍っているメガトロンの存在に気づかなかったの?
    ――1作目で描かれていたように、セクター7の本部はフーバーダムの中にあり、シャッターとドロップキックもバンブルビーを発見した後にフーバーダムの中から出てきた。
    その時真っ先にメガトロン、NBE-1に気づかなあかんやろ、というツッコミ。
    頭だけで転がり込んだフレンジーがすぐに発見できるほどのガバガバセキュリティ、コンセントに指突っ込んだだけのバンブルビーを即発見できる2人が見逃すわけ無いと思うのですが……
    見つかってたら地球終わってるからね、仕方ないね。

  • 「騎士王」でバンブルビーは1930年代から地球に居たって言われてなかった?
    ――これ。ベンツに変形してWW2参戦してませんでした?
    実はロストエイジ以降はあまり好きじゃなくてダークサイド・ムーンまでの3作ほど見返していないのでこのツッコミはイマイチ自信がない。でも変だよねなんか。オートボットは地球を日帰り旅行感覚で出たり入ったりしてるんですかね。
    地球は熱海じゃないんですよ。


大体こんなとこかな?

あとは映画1作目でカマロビーがドアでビートルどついたシーンとか、今見ると人の心ねえのかお前って感じ。メイキングでは「アニメへのリスペクトとして登場させた」って言ってたけど。
このバンブルビーって作品自体、新シリーズみたいに考えられているなんて記事もどこかで読んだし、あまりしっかり他作品との繋がりは考えていないのかも。でもやっぱ気になっちゃうよね、オタクだから……

※過去作の解釈等についての誤りの指摘、補足がありましたら、コメント欄で言及していただけると助かります。

 

最後に

トータルで見ればいい映画だった。十分なアクション、迫力満点の変形シーンに、スリリングなカーチェイス。程よいユーモア。そしてファンには嬉しい小ネタの数々。劇場から出た時は非常に満足していた。

ただ、やっぱり今まで期待していたものを抱えすぎたまま劇場に向かうとすこしがっかりするかもしれない。

 

近年、トランスフォーマーシリーズが日本、アメリカ共に不振なんて話もあり、方向転換を図っているのかもしれない。

振り返ってみれば1作目から今年で12年。これくらいの変化はあっても当然なのかも。

 

なにより、マイケル・ベイが関わるトランスフォーマーを今も見られるのが一番喜ばしい。シリーズ化するなら是非。大はしゃぎで見に行く。

 

あとこれは余談なのだけれど、劇場で隣の席に座ってた人がトランスフォーマーの玩具を手にしながら映画を見ていて楽しそうだった。凝視するわけには行かないから何を持っていたのか分からなかったけど。

私も持っていけばよかった、なんちゃって。

 

おわり。

 

 

バンブルビー (オリジナル・サウンドトラック)

バンブルビー (オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
  • 出版社/メーカー: Republic Records
  • 発売日: 2018/12/21
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る